「ビッグイシュー」の話題を統合しました。コメントやトラックバックはこちらまで。
★2005年9月29日
「お茶の水でビッグイシュー」は「ビッグイシュー」販売員であるお茶の水博士さんのブログである。「ビッグイシュー」とは、ホームレスだけが販売できる一般向けの雑誌である。つまり、お茶の水博士さんはホームレスなのである……
オドロイタッ! こんなブログがあったとわッ! 7月末に開設されているのだから、丸2ヶ月、わたしのアンテナに引っかからなかったことになる。そ、そんなバカなッ! 反省……
内容は、JR御茶ノ水駅近くの御茶ノ水橋の上で「ビッグイシュー」を販売するお茶の水博士さんの、販売情報やらレビューやら日記やら。わたしのブログとちがってメチャメチャ明るいのがよいッ! 商売はこうでなくっちゃいけねぇや。てやんでぇちきしょーめッ! 「ビッグイシュー」販売のためにブログを利用ッ!? 先進企業の発想だゼッ! ブッ飛ぶヨッ!
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★2005年8月28日
神奈川新聞Webの「カナロコ ローカルニュース」が「川崎でもホームレス自立支援雑誌販売へ」と報じている。ホームレスだけが販売できる雑誌「ビッグイシュー」を川崎のホームレスも売る。説明会には10人ほどのホームレスが集まり、7人が登録を済ませた。「ビッグイシュー」は英国創刊のホームレス自立支援雑誌で、ホームレスは1冊90円で仕入れ200円で販売。110円が収入になる。日本では全国でおよそ400人のホームレスが販売員登録。神奈川県では横浜・関内駅周辺の4人につづく販売となる。
8月27日付の日経新聞によれば、販売は同月29日より、JR川崎駅東口付近とのこと。
★2005年3月14日
「真性引き篭もり」さんのブログで、ビッグイシューに関する批判、およびホームレス問題への意見が連載されている。ホームレス問題に対する誤解や偏見を含んではいるがこの作者のものの見方は独創的であり、一読の価値が充分にある。
- 『ビッグイシュー関連の投稿をしないのは』
- 『ビッグイシューにNOと言う。』
- 『ビッグイシューの言う大成功とは何か。』
- 『ビッグイシューにより救済された人々と救われない人々の境界線。』
- 『お言葉ですが、それはいくらなんでも自意識過剰すぎると思います。』
- 『ホームレスを滅ぼせ』
※「真性引き篭もり」さんからのご指摘に従い、記事内容を一部変更しました。
★2005年3月11日
このブログでは真面目なことからどうでもよいようなことまであれこれ考えていて、たとえば1回で終わってしまったホームレスクイズだとか、最近登場した3人のバーチャルスタッフだとか、こういうのはどうでもよい部類に入る(ほんとうは真面目な理由があるんですがネ)。
その一方で、まだ手をつけていない真面目な業務には、読者からの原稿を募ってブログに掲載したり、ニートや引きこもりなどの人たちの社会参加支援プログラムにホームレスへのボランティアを組み込んでもらえるようキャンペーンしたり、といったことを考えていた。
そのうちのひとつに、このブログで「ビッグイシュー日本版」の広報をしようというアイディアがあった。「ビッグイシュー(BIG ISSUE)」はホームレスに仕事を提供するために作られた雑誌で、書店では販売していない。街角のオッサンたちしか売ることができない雑誌だ。最近ではちまたの認知度も高まってきているようで、ブログで検索をかけると買っただの面白かっただの販売員が怖そうだっただの(笑)、一般の人たちが言及している記事がかなりある。
ならばこのブログで「ビッグイシュー」を宣伝し、街角のオッサンたちのところへ読者を誘導する手伝いができればよいなぁ、てなことを考えていた。毎号の内容を紹介できればいちばんよいが、負担が大きくなり過ぎる懸念もあって、取りあえずはバナーだけでも貼らせてもらえるよう、編集部にメールを書き送ろうと思っていた。
と、そこへ、にせ藤沢人さんから『ビッグなイシューしてみますた。』というトラックバックをいただいたワケなのだ。にせ藤沢人さんなる人は、わたしがこのブログをはじめたごく初期からのお付き合いで、お住まいからは遠く離れた地域のホームレス問題に深く鋭く激しく徹底的に圧倒的にやみくもに言及してきた人で、勢い余って当地のホームレス状況を視察してしまったほどの人なのだが、彼のブログを見てア~ッ!っと驚いた。「ビッグイシュー」のバナーが貼ってある。おまけにFlashなのであった。
これは、にせ藤沢人さんが使っているBLOCKBLOGが「ビッグイシュー」と提携したためで、BLOCKBLOGの親玉である竹内克仁社長の「社長でござい」でも『ビッグイシューとの提携について』として触れられているのだけれど、要するにBLOCKBLOGと「ビッグイシュー」が提携しちゃったワケなのだ。それでこんなバナーが貼られているのだ。ああ、悔しい。
それにしても、こちらの社長さんはこんなかたちで社会貢献を考えていらっしゃる。あっぱれッ! 粋なお方だなァと思うんでありますが、うちの社長(ホリエモンさんです)はマネーゲームだかシーソーゲームだかに熱中してますんで、こんな芸当はしちゃァくんねェんだろうなァ……
★2004年10月17日
駅などで手に入る無料の雑誌「R25」が評判だ。地方の新聞記者さんが運営する「ガ島通信」によると、わりとハードな巻頭特集や時事ネタのコラム、インタビューなどで構成されているようだが、あちこちにさまざまな工夫も凝らされていて、ニュースのフリーペーパーでここまで話題になったものはなかったという。
余談ながら、以前わたしも新聞形式の週刊フリーペーパー(名前は失念)を愛読していたが、最近なくなってしまったようで残念に思っている。なにより困るのは、ベンチなどで寝るとき、下に敷くものを探すのが面倒になったことだ(むろん、読んだあとで、です(笑))。テロ対策で駅からゴミ箱がなくなってから、新聞・雑誌が非常に手に入りにくくなった。困っているホームレスは多い。なんとかならないか。
それはともかく、その「R25」で「ビッグイシュー」が取り上げられているそうだ。いわずと知れたホームレス専売の雑誌だけれども、「… Four-leaf clover …」のがちゃぴんさんは、
r25のようにもうちょっと興味のそそられる、親しみのある雑誌だったら良いのにナァと思いまスた。
と、その感想を述べている。ビッグイシューはわたしも読んだことがあるが、やはり多少硬めの印象を受けた。ターゲットとして想定している層がちがうのかも知れない。
しかし、なにより、
そのときは売ってる人達がみんな怖い顔(というか固い表情)をしていたので、結局買えなかった‥‥‥。 ~中略~ もっと柔らかい顔で売ってくれると売上も伸びるんじゃないかって気がします。
という「行雲流水」のあおべえさんの指摘は、販売関係者にとって耳の痛いところだろう。
これはあくまでもわたしの憶測だけれども、現在ビッグイシューを買い求める人の大半は、なにがしかホームレス問題に関心のある人たちではないのだろうか。それを一般層にまで広げてゆくつもりなら、作り手はいうに及ばず、売り手にも売るための工夫があってしかるべきだ。「怖い顔」の販売員というのも工夫にはなり得るが、それがために買いにくいのでは客が困る。いろいろできそうだけどねぇ。
で、その「ビッグイシュー」では引きこもりの特集が組まれているようだ。「週刊日記」の円さんは、
私はひきこもりというのは甘えているんだとか思っていたが、それは全くの誤解だった。
との感想である。精神科医の斉藤環さんや評論家の芹沢俊介さんへのインタビューもあったようで、よくできた記事だったのかも知れない。ホームレスと引きこもりなどの関連についてどこまで深化させたものか、ちょっと興味があるのだが、「ビッグイシュー」はホームレスが売っているというだけの雑誌で、特段にホームレス問題を扱っている雑誌ではないので、ぜんぜん関係ないのかも知れない。