■2007年
★4月27日
「悩み苦しむ人はそれだけで、人を救う働きをしている」(田口ランディ)
最近聞いたことばの中では圧倒的な癒し効果。思わず涙が出た。人を傷つけるだけしかできない俺でも誰かを救っているのか? そう信じたい。
★3月9日
「大衆の救いのために勤勉に働くより、ひとりのために全身を捧げるほうが気高い」(ダグ・ハマーショルド元国連事務総長)
大義のために働くのなら、まず身近な人間からはじめよ、ということらしい。
■2005年
★12月18日
「GOD DOES BLESS(神は祝福します)」(元ホームレスのアメリカ人)
数ヶ月前、元ホームレスだったというアメリカ人から贈られたことば。神にすがることのできる人たちは幸いだと思った。彼は今、支援する側にまわり、アメリカの路上を駆け巡っている。
★11月26日
「ホームレスとは奴隷の別称である」(不明)
ホームレスが市民から受ける扱いは、つまるところ奴隷のそれである。
「危機管理といいますが、管理できないことだから危機なのです」(養老孟司)
何年も前に養老先生がテレビでいっていたことば。ごもっとも。
★11月15日
「非ホームレスはホームレスの痛みを理解しない」(不明)
アラブ人がいう「彼らはアラブ人の痛みを理解しない」のもじり。
★5月25日
「根のない草木に花は咲かない」(不明)
宿なしのホームレスが花を咲かせることなどないということ。
■2004年
★12月11日
「来るもの選び、去るもの追わず」(桜井章一)
雀鬼こと桜井章一氏は、麻雀の裏プロとして20年間無敗の怪物。その厳しさは常人のレベルにない。弱き人としてはむしろ阿佐田哲也に惹かれるのだが、雀鬼のことばもまた重き現実を見せつける。
★12月4日
「嫌な奴は死んだことにする」(永井荷風)
正確には荷風のことばではなくその態度である。わたしも彼にならい、嫌な奴というかやたらと志の低い人も死んだことにしたい。
★10月27日
「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」(史記)
鴻鵠なんてのは雲の上だが、せめて路上のキツネでありたい、か、な。
★9月9日
「立派な人は手本にならない」(工藤定次)
立派な人物はその立派さゆえに、凡人の手本にはならないということ。けだし名言である。
★9月7日
「人類を愛するのはたやすいが、隣人を愛するのはむずかしい」(フランスだかロシアだかの詩人)
抽象と具象、ということなのかしらん?
★8月15日
「自分を教えられない人間は、他人に教えられても無駄である」(不明)
脳ミソは使わんとダメ、ということだね。
★8月9日
「居は気を移し、養は体を移す。大いなるかな居や」(孟子)
住まいは大事だ、ということだね。
「絶望は死に至る病である」(キルケゴール)
希望こそがたいせつ、という話だね。
「渇すれども盗泉の水を飲まず」(孔子)
命よりもたいせつにできる矜持を持て、ということだね。