さ、そろそろ涙も枯れ果てたかな。酒を呑むのも終わり、断食も終わり。
最近のトピックで書いてきた俺に対する批判は、そのほとんどが実際にはいわれたことのない批判である。大半は俺が俺自身に向けた、俺自身が作り出した批判なのだ。そうして俺は自分を責め、自身を奈落の底へと突き落としてゆく。が、今はそれでよい。「今の」俺自身を受け容れてゆくためにはそうすることが必要で、そうして初めて「今の」俺が変化できるのだから。
過去と他人は変えられない、変えられるのは自分だけ。俺は自分を変えることで他人を変えてゆく。それが自然の原理であることを知っている。自然には誰も逆らえない。いや、逆らうことはできる。しかし、その結果の責任を負うことになる。分離すれば対立を生み、それは最終的に常に破壊という状況を生む。そいつは歴史が証明している。だから、俺は他人を変えるのではなく、自分を変えてゆく道を進むんだ。
俺は「流れ」を読む。「流れ」を作り出す。流れに逆らった者がどうなるかを知っている。スポーツだろうとギャンブルだろうと人間関係だろうと市民運動だろうと、そして人生だろうと、その原則は変わらない。流れに逆らって勝利する者はいない。だから、俺は自分の流れを作り出し、そいつに乗って進むんだ。
進め、健次郎。帆を高く掲げて進め。みずから流れを作り出し、流れに乗って進め。
進め、健次郎ッ!