先日、書店をウロウロしていて見つけたニート本。新刊のようだ。著者の工藤啓さんというのは「育て上げネット」の親玉だろう。
手に取って、まず目次を見た。かゆいところに手が届くような、きめ細かな構成になっていた。本文は10行ぐらいしか読まなかった。落ち着いてしっかりとした文章だった。
わたしはニート関係の本をそれほど読んでいるわけではない。しかし、今出版されているニート本で、おそらくいちばんのデキだろうと思う。思いつきで書き飛ばされたものじゃなく、充分に吟味されて書かれた感じがある。誰もが書けるというふうではない。あぁ、目次と本文を10行読んだぐらいでそんなことがいえるのでショーカ?
いえる。本なんぞ、目次と本文10行程度でデキはほとんどわかってしまう。目次の構成が悪ければ内容の構成も悪い。本文を適当に拾ってわけがわからないことが書いてあれば、全部にわけがわからないことが書いてあると思ってまちがいない。少なくとも、わたしは例外を知らない。
この本は大丈夫だと思う。おすすめ。