東京新聞の「『怒った顔がおもしろい』ホームレスに暴行」によれば、東京・荒川河川敷のホームレスに暴行などを加えた都立高男子1年生7人が逮捕されたという。今年7月18日深夜、ホームレスに向けてロケット花火約30発を発射。小石約60個を投げつけたほか、暴行を加えた疑い。生徒のひとりは、
「ホームレスなら警察に届けないと思った。怒った顔がおもしろいのでストレス解消になる」(同紙)
と話した。
いつの話かと思ったら夏の事件である。よくわからないが、今ごろになって逮捕されるのね。なんか手続きとかあるのかな? わかんないけど。
やはり7月に、墨田区の公園に住んでいたホームレスが定時高生男子ふたり組に殺された事件でも、犯人は
「酒を飲んだあとのストレス解消」
などと供述していたのを思い出す。
ストレス解消のために人を襲うなんてどうかしているが、別の角度で見てみれば、今の子供たちはそれだけストレスが溜まっているということになるのかも知れない。それが安直に弱者に向かう、すなわち「弱いものイジメ」で済まそうとする風潮が、子供たちの絶望感を表しているような気もする。より強いものに立ち向かおうとするエネルギーの減少、みたいな? 弱いものイジメは簡単だからね。
余談ながら、ホームレスなら警察に届けない、というのはまちがいだ。去年あるホームレスに暴行した人物は、警察からの連絡を受け謝罪したため刑事事件には至らず逮捕こそ逃れたものの、反省が足りないとの苦情を受けた行政から指導を受け、職場を変わる羽目になっている。クビになったかも知れないとも聞く。ただで済むことはないのである。
その後、そのホームレスは、警察から、
「おかしなのがいたら通報してくれ」
といわれ、ときどきパトロールをしているそうな。でも、自分がおかしな者にまちがわれても困るので、こりゃまた困っているそうな(笑)。