東京でホームレス自立支援施設が完成

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 これはチビたさんの「みんながんばれ!」から拾ってきたネタ。

 ライブドア・ニュースは8月30日、「ホームレス自立支援施設完成」と報じた。東京都内で10番目のホームレス施設「千代田寮」が9月にオープンする(現時点ではすでにしている)。「千代田寮」は男性62人が定員だが、緊急一時保護センターであるため、入居は原則1ヶ月。順次、自立支援センターへと送られる。同施設の完成で、東京都では全体で1,029人のホームレスへの支援が可能になったという。写真を見る限りではきれいな建物だナ。

 これに関連して同ニュースは翌31日、「ホームレス社会復帰に関心を」と、日本女子大学の岩田正美教授へのインタビューを載せている。岩田さんは人間社会学部の教授で福祉の専門家だ。以前わたしが書いた「貧困・福祉・排除」「貧困・福祉・排除(2)」「コマッタトキハオタガイサマ」の3連記事で紹介した本も、同教授による編著だ。

 インタビュー内容には特に目新しさはないが、施設経由で社会復帰するホームレスは25%程度という数字、欧米では宗教団体のバックアップや企業の多額な寄付があって社会的に取り組んでいることなどは頭に入れておきたい。特に後者はわたしが「ホームレスというタブー」で触れた問題と大いに関係している。英国王室がホームレス問題に取り組んでいるのは前回の記事で触れたとおりだ。

 やや眼を引くのは、

(ホームレスの)社会復帰が進んでいないというより、繰り返し供給されていると考えられる。ニートやフリーターなどの問題と共通する部分もあるが、家族などを含め、社会とのつながりの切れる50代でホームレス化するという説もある。

 とのくだりか。さすが専門家、やはり当然にニートやフリーターをにらんでのホームレス論だ。表ではほとんど語られないが、裏ではかなり議論・研究されているんだろうナ。孤高なまでに両者を論じてきた俺っちとしてはうれしいよん(うれし泣き)。

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