11月20日に参議院議員会館でおこなわれた集会《『生活保護から考える』(稲葉剛/岩波新書)出版記念・院内集会「生活保護から考える 日本の貧困と社会保障」》の写真です。著書の出版記念を兼ねてということでしたが、貧困問題の最前線を駆け抜けてきた第一人者らしい講演の内容で、非常に多角的な視点からこの問題が語られました。著書がベースになっているらしいので、詳しくは本を読んでくださいというところでしょうか(笑)。
また、撮影禁止のために割愛しましたが、当事者による座談会は「当事者になって初めてわかること」が盛りだくさんの内容で、たいへんに聞きごたえのあるものでした。こちらもおなじメンバーの話が著書に収録されているということです。
ひとくちに当事者といいますけれども、当事者になるまでの経緯は、まったくのところ人それぞれです。病気で失業した人、障害のある人、DVから逃げてきた人、ホームレスだった人など、みな事情がちがいます。それは当事者になってからもおなじで、経験する悩みや苦しみは、その人の事情によってちがっています。他の当事者の話を聞くことは、当事者自身にとってもたいへん役立つことなのだと実感した座談会でした。