名古屋・白川公園でホームレステント撤去

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 なんかあれだな、名古屋のほうでなんかあったんだろう。愛知万博に関係あるのかないのか、まぁそれはよいとしても、白川公園で最後まで抵抗していた8人のホームレスがテントを撤去されたとか、まぁそんな話のようだ。ちなみに、白川公園には緊急一時宿泊施設、いわゆるシェルターがある。行政はそこへ移るように指導していたが、それに抵抗していたホームレスが今回排除されたと、まぁそんなことのようである。

 今回は8人のうち6人が施設利用を拒否したらしいのだけれども、近隣の街なかへでも散ってしまったものか、『「富士見」シェルター設置へ(川崎)』でも触れたが、基本的には強制排除でホームレスの社会復帰を促すのは、やはりむずかしいということか。不法占拠なのはいうまでもなく、市民感情からすればテントは一刻も早くなくなって欲しいわけだし、ついでにいえば施設もなくなって欲しいわけだ。施設がなくなるにはホームレスがみんな社会復帰しなければいけないのだが、そこがうまくゆかないのだな。

 あなたはねぇ、うちの会社には必要ないんだよ。あなたにやってもらう仕事はないんだな。あなたにできる仕事はないんだよ。できないでしょ、こういう仕事。だから、仕事はないの。社会だってね、あなたを必要とはしていないんですよ。あなた、他人になにか必要とされてますか? そんなことはないでしょう。

 友だちいますか? いないでしょう? あなたに友だちなんかできませんよ。ご家族とはうまくいってますか? 呆れられて見放されてるんじゃないですか? 死んでくれればよいって思われてませんか? そうだと思いますけどねぇ。死んでくれっていわれたことは?

 あなた、要らないんですよ。生きている価値のない存在なんだから。ご覧なさい、あなたを見る他人の眼を。みんな、あなたなんかいなくなればよいって眼で見ているでしょう? みなさん正直です。そう、あなたなんか要らないんです。そんな価値ないんだから。この社会にはね、あなたのいる場所はありません。

 だから、施設を使うように。これは能無しのための施設です。社会にも家族にも誰にも必要とされず、生きている価値のないあなたを、御上が面倒見てあげましょう。なんの役にも立っていない能無しのあなたですが、慈悲深い御上は面倒を見てあげるのです。できるかどうか知りませんが、能無しには能無しなりの仕事も斡旋しましょう。

 ささ、社会にまったく不必要で生きている価値のない役立たずの能無し諸君、どうぞ能無しのための施設を使ってください。ちなみにこの施設、社会にとても役に立っていて価値ある市民のみなさんの税金でできています。役立たずの能無しが、有能な人たちの邪魔になってはいけませんよ。だから、この能無しのための施設を使うように強くお勧めします。なぜって、あなたは能無しで役立たずで存在する価値がなくて落伍者で負け組で負け犬だからです。

 さて、能無しで役立たずで価値なき存在で落伍者という烙印を押されたあなたは、このような精神状態からどう社会へ復帰してゆくか。自身の無能さをどこまで背負ってゆけるか。自身の生の存在価値、いわば人間としての自身の尊厳にいかに無神経な人間になれるか、それが問われている。

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