デンマークのホームレスがスマトラ沖地震の募金活動をして約35万円を集めたというニュース。デンマーク政府の支援金額を「少なすぎる」と批判してみずから立ち上がったのだとか。その甲斐あってか、その後、支援金額が42倍に増やされたのだとか。「家ない辛さ分かる」とは心からの共感がいわせたことばでしょう。あっぱれ、デンマークのホームレスはたいした心意気である。
それに比べてこちらはなんとも情けない。わたしも今回のスマトラや新潟の地震には自腹でこっそり募金したけれども、あまりに少額なのが恥ずかし過ぎる。しかし、やはり他人事とは思えない感情が先に立って、みっともないのを承知でつい一般人じみたことをしてしまうのだ。ちなみに、日本からの支援額は、国民ひとり当たり400円程度だという。
余談ながら、わたしはホームレスになってから、道ばたなどに落ちている小銭を見つけると、すべてコンビニなどの募金箱へ入れてしまうようになった。なぜそんなことをするようになったのかよくわからないのだが、最近では子供でも交番へ届けるよりは募金を選択することがあるようで、わりと世間でも承認されつつあることのように思う。
ちなみにこの行為、自分のふところが痛むわけじゃないので、特に褒められたことではない。強いていうなら、
「悪いことをしなかった」
というだけのことである。
実は年末年始、時期もあったのだろうが、トータルすると千円単位の金額を拾ったように思う。みな新潟だのユニセフだので役立っているはずだけれども、やはり落とした人はガッカリだろうから、あまり落とさないように気をつけてください。