梅雨なる季節

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この季節、路上はほんとうに厄介な場所だ。
雨、雨、雨……
傘などあろうがなかろうが、ほとんど意味などない。ちょっと歩けば、足元はすぐにびしょ濡れになってしまうからである。それがまたいつ乾くとも知れず、不快きわまりないのだ。

日中といわず夜間といわず、寝場所が極端に少なくなるのも頭が痛い。明日どころか数時間先のことがわからない。今、これからここを出て、わたしはどこへゆくのか。それさえわからない始末なのだ。嫌な季節だなァ……

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