10万人のホームレス

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 新潟県中越地震はたいへんなことになっているようだ。当初はその規模や被害の報道が多かったように思うが、時間が経つにつれ、被災民の過酷な避難状況にメディアの焦点が移行しつつある。

 以前『住まいは人権か』で阪神大震災の状況に触れたけれども、おなじようなことが新潟でも起こりつつあるように思う。真冬ではないもののすでに夜間は寒く、固い床で毛布にくるまって寝る不安な日々、温かな食事の摂れない毎日、風呂に入れず清潔にできない時間、プライバシーのない精神的疲労、肉体的な疲労に加え、精神的なストレスが蓄積してゆく……。睡眠不足、疲労、免疫力の低下、などなど。屋外トイレの脇で倒れたり、避難中の自動車内で亡くなった人も出はじめている。高齢者を中心に、すでにこうした健康被害が広がりつつあるようだ。

 現在、避難民は10万人を超えたという。誤解を恐れずにいえば、帰る家のないこの人たちは、みなホームレスである。
「あったかい風呂に入りたい」
「味噌汁が恋しい」
 という避難民の声。ほかにも、
「畳で寝たい」
「手足を伸ばしてくつろぎたい」
「布団が恋しい」
「温かい食事が欲しい」
 など、想像される彼らの心の声は、ホームレスもまた共通に持つものだ。
 心からお見舞い申し上げるとともに、一刻も早くふだんの生活に戻れるよう願ってやまない。

 余談ながら、すでに一部のメディアでも報じられているが、ボランティアで現地入りする人は、避難民に不用意に励ましのことばなどかけないよう注意されたい。こうしたミスは事前の勉強で防げる。たった今、あなたは知った。それでは、いってらっしゃいッ!

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