攻める能力、護る能力

スポンサーリンク

 介護職はご利用者さんの幸せをサポートする仕事ですから、笑顔で前向き、温厚で柔和であることなどが必要で、これらは批判や非難といった行為とは対極にあります。声高に叫んだり、舌鋒鋭く切り込んだりする「攻める能力」は、むしろマイナス因子になるんですね。

 反貧困や生活保護基準引き下げ反対運動などの社会活動と介護の仕事は、必要な能力がまったく逆で、相性の悪さを感じていました。こうした活動に介護職の人が少ないことの一因なのかも知れません。

 よい介護には「護る能力」が必要で、批判や非難といった攻めの視点から離れる必要があって、そうした態度から日常的に遠ざかると「習い、性になる」ごとく、やがてそれ自体が苦手になってゆきます。むかしは得意だったけれど今は苦手、という感じ。

 組織に所属すると肩書きに縛られるので、今はどこにも所属せず、スタンドアローンでマイペース。つるまない、ということの大変さはホームレス時代に痛感していますが、苦手な活動で疲弊しないのでとても健康です。

関連記事

あしたを今日より生きやすくするために ~小田原ジャンパー事件の本質~...  ぼくは生活保護の利用者で精神疾患を患っていますが、就労は可能であることから、現在は職業訓練のため、介護職の研修にかよっています。  その研修の内容に、ぼくはたいへんショックを受けました。講義のしょっぱなから「人間の尊厳と自立」について、徹底的に叩き込まれるんです。利用者個人の尊厳を守れと。自...
生活保護の利用は自立そのものです  わたしも当初、生活保護の利用を拒んでいました。人の世話になったらイカン、自分ひとりの糊口もしのげないのはみっともなくてイカン、自立していないのはイカン、とイカンイカンずくめでした。  ですからホームレス施設の職員に生活保護を勧められたとき、はっきりと断りました。すると彼は云ったのです。 「...
【フォトレポート】『生活保護から考える』(稲葉剛/岩波新書)出版記念・院内集会「生活保護から考える ...  11月20日に参議院議員会館でおこなわれた集会《『生活保護から考える』(稲葉剛/岩波新書)出版記念・院内集会「生活保護から考える 日本の貧困と社会保障」》の写真です。著書の出版記念を兼ねてということでしたが、貧困問題の最前線を駆け抜けてきた第一人者らしい講演の内容で、非常に多角的な視点からこの問題...
【フォトレポート】シンポジウム《“低きに合わせる”のが、この国の生存権保障なのか? ~次に狙われる住...  2014年9月15日に東京駅前ビルで開催された、生活保護関連シンポジウム《“低きに合わせる”のが、この国の生存権保障なのか? ~次に狙われる住宅扶助基準と冬季加算の削減~》(主催:「STOP!生活保護基準引き下げアクション」「住まいの貧困に取り組むネットワーク」)のお手軽レポートです。 ...
スポンサーリンク