攻める能力、護る能力

スポンサーリンク

 介護職はご利用者さんの幸せをサポートする仕事ですから、笑顔で前向き、温厚で柔和であることなどが必要で、これらは批判や非難といった行為とは対極にあります。声高に叫んだり、舌鋒鋭く切り込んだりする「攻める能力」は、むしろマイナス因子になるんですね。

 反貧困や生活保護基準引き下げ反対運動などの社会活動と介護の仕事は、必要な能力がまったく逆で、相性の悪さを感じていました。こうした活動に介護職の人が少ないことの一因なのかも知れません。

 よい介護には「護る能力」が必要で、批判や非難といった攻めの視点から離れる必要があって、そうした態度から日常的に遠ざかると「習い、性になる」ごとく、やがてそれ自体が苦手になってゆきます。むかしは得意だったけれど今は苦手、という感じ。

 組織に所属すると肩書きに縛られるので、今はどこにも所属せず、スタンドアローンでマイペース。つるまない、ということの大変さはホームレス時代に痛感していますが、苦手な活動で疲弊しないのでとても健康です。

関連記事

【フォトレポート】『生活保護から考える』(稲葉剛/岩波新書)出版記念・院内集会「生活保護から考える ...  11月20日に参議院議員会館でおこなわれた集会《『生活保護から考える』(稲葉剛/岩波新書)出版記念・院内集会「生活保護から考える 日本の貧困と社会保障」》の写真です。著書の出版記念を兼ねてということでしたが、貧困問題の最前線を駆け抜けてきた第一人者らしい講演の内容で、非常に多角的な視点からこの問題...
【フォトレポート】水曜夕暮れ官邸前アクション(このまますすむと困っちゃう!!)...  2014年9月3日におこなわれた《水曜夕暮れ官邸前アクション(このまますすむと困っちゃう!!)》の写真です。当日は第2次安倍改造内閣の閣僚人事発表があり、参加者はその怒りの声を、次々と首相官邸にぶつけていました。  また、今回が最後のアクションと発表されていましたが、次回もこれまでどおり開催...
あしたを今日より生きやすくするために ~小田原ジャンパー事件の本質~...  ぼくは生活保護の利用者で精神疾患を患っていますが、就労は可能であることから、現在は職業訓練のため、介護職の研修にかよっています。  その研修の内容に、ぼくはたいへんショックを受けました。講義のしょっぱなから「人間の尊厳と自立」について、徹底的に叩き込まれるんです。利用者個人の尊厳を守れと。自...
生活保護でブラブラ……? 「生活保護の人はちょっとねぇ……」  電話口で採用担当者がことばをにごす。自治体が民間に委託している、とある社会福祉施設の職員募集に応募したときのことだ。 「受給中の方は採用しないよう行政から指導されているので、生活保護を抜けてから応募してください」  そんなバカな、と云いかけて、しかしわたし...
スポンサーリンク