ホームレス“本人”とホームレス“問題”

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★8月17日

わたしがこのホームページをはじめてから2ヶ月が過ぎた。改めて見直してみるとまったくおもしろくない内容である。せめて自前のノートパソコンでも持っていればもう少しなんとかなりそうなものだが、腰を据えてキーボードに向かえない環境では、はっきりいってまともな文章など書けない。まったく、読み返すたび、ひどいもんだと感じる。

だからなのだろう、読者の方は非常に少ない。べつに少なくても一向にかまわないのだけれども、だがしかし、どこか奇妙な感じがする。いや、実際、実にまったく奇妙なのだ。世にホームレスに関心を持つ人たちはわりと多い。支援団体のボランティアをはじめ、福祉関係の大学の教授、研究者、学生、役所の福祉関係のお役人、マスコミ関係者などがそれに当たるだろう。

けれども、そういった人たちがこのサイトに来ている様子はほとんどない。アクセス解析なるものがあって、なにやらいろいろわかる。それによると、このサイトを覗きにくる人のほとんどは、ふらっとやってきてそれきりである。通りすがりのふつうの人が大半なのだろうが、先に挙げた専門家のような人が継続して来ている様子はない。事実、ボランティア関係の掲示板に意見を書き込んでいるような人、このサイトの存在を知っていながら、しかしここへ来ていない人は多い。

なんだろう、と思う。内容が乏しいのはわかるが、しかし、自分たちがメシのタネにしている、あるいは興味・支援の対象であるホームレスの書いていることを読まない、意見を聞かない、話をしない。これはいったいなんなんだろう?

こうしたことを考えるたび、いつも頭に浮かぶのは、当事者というものは徹底的に無視されるということだ。積極的に関係する周囲の人間は、自分の考えだけでことを成す。およそ自分の立場だけで考えて、なにごとかをする。“ホームレス本人そのもの”と“ホームレス問題”とは、まったく別のことだと思っているかのようである。当事者は、常に不在なのだろうか。

今、わたしは、ホームレス一時宿泊施設の建設問題で揺れた地域の住民組織の人と、いろいろなお話をさせていただいている。ホームレスに悩まされている地域の人なので、わたしを快く思うはずはないのだが、それでも話だけは聞いていただける。それどころか、わたしの意見を取り上げようなどとおっしゃったりするので、少しばかり驚く。

この差はいったいどこからやってくるのだろう? なぜこのようなことが起こり得るのだろう? 積極的に関心を持つ者は無視し、否応なく関心を持たされた者が興味を持つ。これはいったいどういうことなのか? さっぱりわからない。

★8月19日

地域住民の人と話をして云々と書いたけれど、わたしの買いかぶりだったのかも知れない。いささか器がちいさ過ぎる気がする。敵と味方という二分法でしか相手を見ていないらしい。あいだにあるグレーゾーンがまったく見えていないので、味方に同調し敵を討つ姿勢から離れることがない。一方に味方をすれば、他方もフォローしなければバランスが取れないことがわからない。そうしないところが、すなわち「敵と味方」という感情に染まっていることの証左なのだが、それに気づかないのか。ちゃんとしたホームレス対策を市民の側から提案……みたいなことをいってはいるが、利己的な動機で活動しているホームレス擁護者たちとおなじように、あるいは行政のように、なんだかわけのわからないことをしでかしかねない。

俺の人を見る眼も曇ったものだ。ガックリしつつ、あのような人たちを信じようとした自分を反省し、地域住民が集う掲示板を巡回リストから外した。わたしはまちがっているだろうか? 悪夢に見ることさえあるような状態で、なお食い下がるべきだっただろうか? 建前とも受け取れる無難なやり取りの中、それとはなしに差別的な扱いを受けつづけながら、それでも書き込みつづけるべきだっただろうか?

知らんよ、もう。わしゃ、もうぜんぜん知らん。なーんも知らん。こんな連中のことなどもう知らん。やる気なくなった。

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