ホームレス、ちょー寒いッ!

スポンサーリンク

TS350448

 この冬は、ここ数年でいちばんの寒さだろう。都心で降っても川崎は降らないというほど雪に縁の薄いこの街も、先日はうっすらと雪化粧。身震いするような寒さであった。今日も先ほどまで路上をウロウロしていたが、ウンザリするような冷え込みである。

 凍りつくようなアスファルトの上にダンボール一枚を敷き詰めて、頭から毛布をかぶり震えながら縮こまっているホームレスの脇をとおり過ぎながら、ぼくはぬくぬくと暖かな場所に逃げ込んでいる。この冬、何度目かの風邪を引き、白湯で葛根湯をいただく。

 風邪を引いている人はお大事に。暖かくしてお休み。引いていない人は気をつけて。暖かくしてお休み。風邪が治った人は、また引かないように。暖かくしてお休み。

 ぼくはこれからひと仕事片づける。――外で寝ていたおやっさんは、この冬、何度風邪を引いただろうか。そんなことを、ふと考える。

関連記事

非行少年のたとえ話 「いったいおまえはなにをやってるんだっ」  ダイニングテーブルの向かいから父の罵声に胸をえぐられて、少年はうつむいた。 「あれほど人様に迷惑をかけるなといってきたのに、よりによって……」  父のいつもの口ぐせだったが、つづいて出てくるはずのことばを思い、少年はきつく目を閉じた。  よりによって車...
ほんとうのホームレス問題(ホームレス問題ヲ語ルトイフコト)... 小説の書き方には2種類ある。「わたし」が主人公の1人称小説と「誰か」が主人公の3人称小説だ。1人称のほうが書きやすく思えるので、たいていの人は「わたし」を主人公に書きはじめる。が、実際には1人称のほうがむずかしい。したがって、初心者の書いた1人称小説は読むに耐えぬものとなる。 理由はさまざまだが...
拝啓 ありがとうございます 感謝、ということが苦手だ。ありがとうございます、感謝しています、毎度あり、どうも、サンキュー、ダンケシェン……。ことばにしてしまえばそれだけのことだけれど、胸の奥底から突き上げてきたものが口をついて溢れ出るための、本来その胸の奥に燃えたぎっているべきものが、ない。にもかかわらず、ぼくは平然といってし...
ホームレスの傘は夜ひらく  梅雨だから、というわけじゃない。川崎市内の某所では、夜な夜なホームレスたちの傘が開く。傘などあってもなくても実質はほとんど変わらないが、心理的な壁なのだと思う。...
スポンサーリンク