いまだ哀しみを知らぬ者たちに捧ぐ

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ホームレスとは、生きる哀しみを心に刻み込んだ者たちのことである。

あなた方がもしもいまだ哀しみを知らぬ生を送っているのだとしたら、ホームレスのうちに宿る一片の哀しみを探し出すがよい。探し出して、身にまとうがよい。あなた方が知るべきは哀しみである。あなた方は弱過ぎる。哀しみを知らぬがゆえに。

自己責任だの自助努力だのセイフティネットだの自業自得だの屁理屈を並べる前に、他者の哀しみを見つめることのできぬおのれの弱さを知るがよい。もしもあなた方が哀しみをその身にまとっていれば、その心に哀しみを刻みつけていれば、このような弱きことばなどに頼らず、強い心を以ってその哀しみを見据えることができるだろう。

ホームレスを見て、その胸の奥底を詰まらせてみるがよい。ホームレスを見て、その頬にひと筋の涙を伝わらせてみるがよい。それができぬのは、哀しみを知らぬ弱き心だからである。弱き心であるがゆえ、人の哀しみを見つめることができず、おのが心を守ろうとし、愚にもつかぬ屁理屈を唱えるのだ。もしもあなた方が強き心であったなら、おのが心を守る前に、まず人の哀しみを見つめることができるだろう。あなた方はあまりに弱過ぎる。

弱き者たちよ。哀しみを知り、哀しみに胸詰まらせ、哀しみに涙し、哀しみを抱き締め、そして強くなれ。ほんとうの強さとは、哀しみを知ることからはじまる。哀しみとは愛だからである。愛を知らぬ者は弱い。それだから、愛を知って強くなれ。

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