ホームレスが生き抜くための自転車

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 空き缶満載の自転車など、都会では珍しくもない。携帯電話に付いているカメラの広角レンズでここまで寄るのは珍しいかも知れない。横顔のショットになってしまったので、フォトレタッチソフトを使ってお顔やお洋服に細工をさせてもらった。まるで整形外科医のような気分になった。レタッチは好きじゃないが、どこの誰だかわかるようなショットは困る。

 よくこれだけ載せられるなぁと、まるで少年のように素直に感心する。これをまたバランスよく運転してゆくのだから、職人芸のようなものだ。ホームレスが生き抜いてゆくためのひとつの技術だが、それにしても驚く。

 時折、こういうものを「積載量オーバーの道交法違反である」とか「走る凶器だ」といって騒いでいる大人たちを見かけるのだけれど、なんだか惨めな心の持ち主だなぁと哀れに思う。それは世界の見方、「世界観」がとても矮小だからだろう。ものの見方が硬直化してしまった善人ぶりっ子の大人たちの世界観は、なにも生み出さずに破壊するだけだからつまらない。バカだな、良民ぶった大人ってヤツは。ゴミ箱に捨てちゃえ。

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