雨降る晩に

スポンサーリンク

TS350307

 雨がしとしとと降りつづける深更にただひとり、ぽつねんと路上の影に立ち止まっていると、なんだかひどくわびしい。天から雨粒がぽつぽつと落ちてきては、透明な傘の向こうで粉々に砕け散ってゆく。ざぁざぁとやかましい音がしているのにひどく静かなのは、人間がいないからだ。自分ひとりだけしか人間がいない。まるで世界が消え去ってしまったように静かだ。ただ、雨の音だけがしている。

関連記事

歩道橋でひと休み  5月22日の午後に撮影。歩道橋というか、街道にのぼる階段の途中で寝ている人。ホームレスかどうかはわからない。よく見ると、顔にタオルをかけている。ジョギングかなにかの途中だったのかも知れない。  撮影時にはたまたま誰もいなかったのだけれど、この階段をさまざまな人たちが通り過ぎていった。ほとんど...
早過ぎたホームレス Side A 調べたいことがあってネットで検索するとこのブログがヒットした。むかしの記事のようだったが、ぼくは書いた記憶がないので誰かのコメントにちがいない。クリックすると、案の定、とある記事のコメント欄へと飛んだ。 専門家なのだろう。感情的になりがちな話題をやや難解ながら筋道のとおった論理的な解説...
武州無宿・健次郎はなぜブログを書くのか?(続)... 先日、知人に聞いたことが、改めて「やっぱりなぁ」であった。このブログでいちばんおかしいのは、やはり作者がホームレスということなのだ。ホームレスなんだから仕事すればいいじゃん、俺たちこんなに苦労してがんばって仕事しているのに、ホームレスがよりによってなんでブログなんか書いているんだ、ふざけやがって……...
こだわりの生き方 元々「こだわる」とは、どうでもよい仔細なことにとらわれるという意味で、「拘泥」と同義語だった。近年になって「こだわりの一品」などという、個性を主張するための使い方をされるようになったが、本来は悪い意味で使われたことばである。 なにかにこだわるほど、人は自由を失ってゆく。なにかにとらわれるほど、人の考...
スポンサーリンク