縦だか横だかわからないステーキ

スポンサーリンク

TS350139

 ステーキというものに縁がない。学生時代、ファミリーレストランでバイトをしていた友人が、職場からくすねてきたサーロイン・ステーキを調理して振舞ってくれた。3人前ぐらいあったのをみなで分け合って食べたのだけれど、なんだか薄っぺらな肉片に過ぎず、取り立ててうまいわけでもなかった。ちょっとがっかりしながらいただいたのが、あとにも先にもステーキなるものを食した最初で最後の機会である。

 表題にある「縦だか横だかわからないステーキ」とは、松本零士のマンガ「男おいどん」の中で、チビでメガネでガニマタで頭も要領も悪く、金も学歴もない主人公が、なにかの折に食べたいものを問われて答えるセリフであったと思う。いわれた側は困惑しながら、それでも巨大なサイコロにも似たステーキを調理して主人公に食べさせるという、なんだか妙なエピソードだった。

 写真は街角で見かけたテンダーロイン・ステーキのサンプル。縦だか横だかわからない、というほどではないけれど、これは相当に分厚くて思わず見とれてしまった。ぼくは基本的に下戸なのだが、それでもちょっとだけビールを飲(や)りながらこんなステーキにパクつけたら、それはそれで幸せな食事だと思う。


TS350147

 こちらは当日の実際の食事。第一パン製の5個入り小倉パンとコーヒーだ。白玉も入ってボリュームもあり、これはこれでおいしい。なによりサンプルは食べられないが、これはれっきとした食い物であるのがありがたい。

関連記事

とあるホームレスの一日 某月某日 公園のベンチにしわくちゃの新聞がみ一枚を敷き、そっと腰を下ろす。春とはいえ、まだ首筋を冷たい空気が這いのぼってくる深更である。ほったらかしのブログをどうするか考える。心配してコメントをくれた人たちに取りあえず感謝はしたものの、たいへんに申し訳ないことだが個別の返事は差し控えることにする。ど...
ホームレス、ちょー寒いッ!  この冬は、ここ数年でいちばんの寒さだろう。都心で降っても川崎は降らないというほど雪に縁の薄いこの街も、先日はうっすらと雪化粧。身震いするような寒さであった。今日も先ほどまで路上をウロウロしていたが、ウンザリするような冷え込みである。  凍りつくようなアスファルトの上にダンボール一枚を敷き詰め...
勝つことだけを信じて 書店を眺めたりインターネットを歩いていると、近ごろやたらと眼につくことばがある。特定の単語というよりも、ひとつの方向を指し示すキーワードの群れだ。それは「金持ちナントカになる法則」だの「ここがちがう成功者のナントカ」だの「絶対に勝つためのナントカ」だの、そういった一連のことばの群れである。こうしたも...
生きてゆくうえで大切なこと(その1)... 生きてゆくうえで大切なことは、たいていシンプルだ。そうしてむかしから幾度となく語り継がれ、ごくあたりまえの考えになっているが、そのために忘れ去られ、あるいはないがしろにされている。それらをもう一度思い出してみる。 自分との約束は守れ 約束というと他人とするものだと思ってしまうが、その前にまず自分...
スポンサーリンク