縦だか横だかわからないステーキ

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 ステーキというものに縁がない。学生時代、ファミリーレストランでバイトをしていた友人が、職場からくすねてきたサーロイン・ステーキを調理して振舞ってくれた。3人前ぐらいあったのをみなで分け合って食べたのだけれど、なんだか薄っぺらな肉片に過ぎず、取り立ててうまいわけでもなかった。ちょっとがっかりしながらいただいたのが、あとにも先にもステーキなるものを食した最初で最後の機会である。

 表題にある「縦だか横だかわからないステーキ」とは、松本零士のマンガ「男おいどん」の中で、チビでメガネでガニマタで頭も要領も悪く、金も学歴もない主人公が、なにかの折に食べたいものを問われて答えるセリフであったと思う。いわれた側は困惑しながら、それでも巨大なサイコロにも似たステーキを調理して主人公に食べさせるという、なんだか妙なエピソードだった。

 写真は街角で見かけたテンダーロイン・ステーキのサンプル。縦だか横だかわからない、というほどではないけれど、これは相当に分厚くて思わず見とれてしまった。ぼくは基本的に下戸なのだが、それでもちょっとだけビールを飲(や)りながらこんなステーキにパクつけたら、それはそれで幸せな食事だと思う。


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 こちらは当日の実際の食事。第一パン製の5個入り小倉パンとコーヒーだ。白玉も入ってボリュームもあり、これはこれでおいしい。なによりサンプルは食べられないが、これはれっきとした食い物であるのがありがたい。

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