生きてゆくうえで大切なこと(その1)

スポンサーリンク

生きてゆくうえで大切なことは、たいていシンプルだ。そうしてむかしから幾度となく語り継がれ、ごくあたりまえの考えになっているが、そのために忘れ去られ、あるいはないがしろにされている。それらをもう一度思い出してみる。

自分との約束は守れ

約束というと他人とするものだと思ってしまうが、その前にまず自分自身と約束しよう。他人に対する以前に、自分自身にウソをついたり、自分をごまかしたり裏切らないことだ。

自分に対してすることは、他人に対してもする。ウソやごまかしの多い人は、まず初めに自分にウソをつき、自分をごまかしている。自分をごまかさず、自分にウソをつかないことからはじめよう。まず最初に、自分自身を裏切らないことだ。

たった今、この瞬間を大切に生きろ

今、とは、今この瞬間、たった今のことだ。「い」から「ま」へと移ってゆく、そのあいだの瞬間だ。瞬間は瞬間でしかなく、過去でも未来でもない。人間は、この「たった今」という瞬間にだけ存在する。ほかの時間を生きることはできない。

ある人はこれを「1秒前のことも考えず、1秒あとのことも考えない。今にいる」というような表現をしていたが、いつでも「たった今、この瞬間を大切に生きる」ことが大事だ。時間というのは瞬間瞬間が永遠につづいてゆくことだから、いまこの瞬間に集中し、充実させよう。

ただし、これは「今さえよければいい」「今が楽しければよい」といった刹那的な、キリギリスのような生活の意味では決してない。無計画に生きることと、瞬間を充実させることとは、まったく別の次元の話だ。

今の自分に自己満足するな

自己満足に陥ってはならない。上の話と関連するが、たった今、この瞬間の自分に最高の評価を与え、自分を肯定しながら、同時にさらに上を目指そう。「こんな自分はダメ」と自己否定せずに、今の自分をベストと考え、100点満点を与えながら、同時に次は120点を目指すのだ。

今の自分を「ベストだ」と肯定的に受け容れてゆくことと、さらに上を目指すことは、まったく矛盾しない。「このままでよい」と思った瞬間から、人は退化しはじめる。

嫌なことをやれ

自分の好きなこと、やりたいことだけやって生きてゆけたら、どれほど楽しい人生だろう。けれど、それは楽しい人生かも知れないが、ただ楽しいというだけだ。楽しいだけではなんの成長もない。人間には喜怒哀楽という幅広い能力が備わっている。ならば、すべての能力を使え。嫌なことを避けてとおる人生など、生きる値打ちさえない。

楽しいことをするのは誰でもやっている。嫌なことをする人はごくまれだ。だから、他人のやりたがらない、自分が嫌だと思うことをやれ。人がそれを嫌がるのは、それが苦しくつらいからだ。では、自分は、人が嫌がって避けてとおりたがることをやろう。

常に苦しい道を選べ

上の話とおなじことだが、楽するよりも、常に苦しい道を選ぼう。なにかに上達するには訓練が必要なのはあたりまえだが、訓練は常につらく苦しいものだ。しかし、訓練しなければ上達はない。スポーツにおいても芸術においても、そして人生においても。

関連記事

ホームレス、自業自得 ホームレスなんざ自業自得よ。ほかの奴らは知らねぇが、俺自身は自業自得よ。俺にゃ善人ヅラは似合わねぇ。人に与えるものなんか、なにひとつ持っちゃいねぇからな。俺は奪うだけの人間だ。それだから悪党なのさ。...
いつもの風景  2月1日深夜に撮影した川崎市内の某電話ボックス。暖冬とはいえかなり冷え込んでいても、ホームレスはご覧のとおりダンボール1枚でへっちゃらだ。ちなみに、ドアの下部分は大きくえぐれていて素通しになっており、防寒にはまったく役立っていない。...
あとがき ~ホームレスの河~  ホームレスと非ホームレスとの境にはとても大きな河が流れていて、わたしはいつもその河を泳いで渡り、非ホームレスであるみなさんの眼の前に現れて話をする。わたしはそのときみなさんの世界にいて、わたしが体験し、そして見てきたホームレスの世界をみなさんに語る。  それは、みなさんへ贈る、わたしがホームレス...
非行少年のたとえ話 「いったいおまえはなにをやってるんだっ」  ダイニングテーブルの向かいから父の罵声に胸をえぐられて、少年はうつむいた。 「あれほど人様に迷惑をかけるなといってきたのに、よりによって……」  父のいつもの口ぐせだったが、つづいて出てくるはずのことばを思い、少年はきつく目を閉じた。  よりによって車...
スポンサーリンク