あるじなき摩天楼(地獄と天国)

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TS350117

 5月23日の早朝に撮影。こぎたない雑居ビルが建ち並ぶ薄暗い路地の向こう、建設中の超高層タワーマンション「パークシティ武蔵小杉」。地上59階建、高さ200メートルを超えるというとんでもないバケモノ。

 路地を抜けると川崎中南部の要所、東急東横線「武蔵小杉駅」があり、付近は東京電力や不二サッシの跡地が再開発の真っ只中だ。このバケモノをはじめ、そのほか多くのタワーマンションが建設されつつある。図書館や市民館、消防署までもが移設されるらしい。近くを通るJR横須賀線も新駅を計画中だ。

 新しい街に住む人たちは土地の人間ではないだろう。ましてやこんなバケモノマンションに住まうのは、どういう素性の人たちなのだろうか。少なくともワーキングプアやホームレスの経験はなさそうだ。

 この路地の入り口は毎夜、キャバクラの客引きが立ち、勤め人や酔客のふところを掠め取ろうと狙っている。そうして明け方になれば物欲しげなホームレスが這うようにウロウロと徘徊している、掃き溜めのような場所である。

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