こころの周波数

スポンサーリンク

10日か半月ぶりぐらいにmixiに行ってみる。知人たちの日記をひととおり読んだあと、「足あと」というのを見た。これはぼくのプロフィールを見にきた人たちが残してゆくアクセス記録なのだけど、ぜんぜん知らない人たちがたくさんきていた。よくわからない。

このブログを含め、一般のサイトは、個人のブックマーク(お気に入り)、検索エンジン、別のサイトに貼られたリンク、という3つを通して人がやってくるのがふつうだが、mixiにはマイミクシィというお友だちのリストがあって、これをたどってお友だちのそのまたお友だち、さらにはそのまたお友だち、というつながりでやってくる人もあるらしい。

けれども、ぼくのところへやってきた人たちは、どうもそういうんではないみたいなのだ。どういう経路を伝ってくるのか、なんだか見当もつかないんである。いったいどこでぼくのことを知るのだろうか? どこかぼくの知らないところで、なにかがどうかなっているのか。人の流れとは不思議なものである。

***

なにかの記事、たとえばホームレスの記事を書こうとして調べていたらこのブログを見つけ、「こんなサイトがある」とか「ここにこんなことが書いてある」とか、そういうかたちでご紹介いただき、リンクを貼ってくださる方が多い。ぼくなども情報を得たときはそのサイトへリンクを貼るし、これはごく自然なことだ。そうして訪問者があちこちへと流れてゆく。

ネットはリンクフリーが前提の世界であるから、リンクされた側が訪問者の流れの異変に気づき、元をたどってリンクされた先を知ることも多い。著名なニュースサイトなどからリンクされると大量に人が流れ込むので、こういうのはわかりやすい。

最近、ちょっとおやっと思った。ある方がやはりこのブログをリンクしてくださったのだけれど、その……記事タイトルにこのブログ名があり、内容にURLが貼ってあるだけで、あとはなんもないのである。どういうふうに扱われているのだか、よくわからないんである。謎なのである。

謎というなら、この方がどうしてリンクを貼ろうと思ったのか、そちらももっと謎なのである。というのも、都内の超高級住宅地に住み、超一流の商業地で会社の社長さんをなさっておいでの方なのだ。どう考えても、ホームレスとは無縁の生活なのである。

そもそも、いったいどうしてこのブログを知ることになったのだろう? 一般に、こうしたサイトに興味を持つ人は、自身も同様の痛みや悩みを抱えていることが多く、あるいはボランティアなどの明確な目的を持っていることもある。

以前、プロ野球のレギュラー選手並みの年俸を稼ぐという金持ちのおっさんがやってきたことがあったけれど、彼もまたその心に痛みを抱えていて、ぼくの中に自身の影を見たとかなんとか、まぁそんな話であった。あまり調子に乗るので叱ったら引っ込んでしまったが(笑)。

しかし、である。このたびはなんと、うら若き女性の方なのである。「○○で働く女性社長のブログ」なんてぇ洒落た有名ブログを書いていたって、ぜんぜんビックリしないような人である。ホームレスなどとは接点がない世界に住んでいるはずなのだ。驚いたし、やはりこれは謎である。

***

「バイブレーション」といういい方をすることもあるが、「こころの周波数」とでもいうか、それがぜんぜんちがう世界同士は、接点を持たないということがある。たとえば、笑っている人と泣いている人ではこころの周波数がちがうため、共振することはない。あるいは、明るい性格の人と暗い性格の人とでも、こころの周波数はちがう。

似たような周波数でないと、アンテナや受信機にキャッチされずスルーされる。たとえ両者がばったり出会い、泣いている人がその気持ちを伝えようとしても、笑っている人は「元気を出せッ!」といって終わりになる。気持ちが伝わることはない。FMラジオでAMを聴けないのとおなじことだ。

ふつう、周波数のちがう世界に住む者は、ほかの世界に興味を持たない。朝からいつもFMラジオを聴いている人は、一日中FMを聴いている。そのうちにバンドを切り替えるスイッチの存在など忘れてしまうか、スイッチそのものが壊れてしまう。そのために、ちがう世界同士は接点を持てない。

自分の周波数は居心地がよいものである。だからついつい、つまみをそのままにしておきがちだ。けれど「こころのチューナー」とでも呼ぶべきものは、いつも自分で調整しないと、ほかの世界が見えなくなってゆく。あちこちの周波数をキャッチできるよう、マルチバンドのチューナーを持ちたいと思う。

関連記事

眠る健次郎  5月23日の深夜、公園の古ぼけたベンチで寝る自分を撮影。暗くてよくわからないが、手前が頭で向こうが足である。身体を右の背もたれのほうに横向けている。ひざが曲がっているのはベンチの長さが足りないためだ。  この日も寒くて2時間ぐらい眠るのが限度だった。白く浮き出た手が、自分のものとはいえ、...
あなたのこころ。 誰かのそばに最後まで付き添ってやりたい、という気持ちは常にある。ひとりぽつねんとして、うずくまって在るこころ。誰も気づかずにただ通り過ぎてゆくだけのこころ。誰かが気づいたとしてもやがて離れていってしまうだけのこころに、最後まで付き合ってやりたい気持ちはある。もう誰もいなくなっても、俺だけは最後まで付...
ひとりぼっちの彼 高校進学の際、三つの学校を受験した。ひとつは進学校で学業レベルが高く、ぼくの学力ではギリギリで、私学でもあり授業料も値が張る。おまけに家から遠く、同級生で受験する者もいなかったが、担任教師が強く勧めるのでやむなく選んだ。学力不足以上に、本人に進みたい気持ちがないので当然落ちた。 ふたつめは公立校で...
明るく元気で前向きにガンバる やーど~もぉ。武州無宿の健次郎でゴザイマス。健ちゃんと呼んでくださいネ。 いやーこれでも毎日なかなかたいへんなのですが、いやー空き缶集め、いやービッグイシュー、いやー交換日記、いやー炊き出し、いやーお付き合い、いやーなかなかどうして実行はむずかしく、食うや食わずってなモンですが、いやーこんなんでへこ...
スポンサーリンク