からっぽの段ボール箱

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浜田省吾
SE 1999-09-29

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悲しみ果てしなく 風は夜ごと冷たく
人は去り人はくる
でも気づけば 道しるべもない道にひとり
(家路/浜田省吾)

東京は一時の陽気がすっかり影を潜め、連日、震えあがるような冷たい雨模様がつづいてはいたものの、世間はやはり4月なのであろう。そこかしこにフレッシュマンの笑顔あふれ、新年度のはじまりでもあり、人々はどこか浮き足立っている。

俺は置いてけぼりをくっている。その慌しげな急ぎ足についてゆけない。人はやってきて、とおり過ぎ、そうしてまた遠くへと去りゆく。気がつけば、俺はまたしるべなき路上の人である。

俺は今、からっぼの段ボール箱だ。箱の中身はなんにもない。それでも闇のような、押しつぶされそうな孤独だけを頼りにただ、歩いてゆくしかない。どこへ? そう、どこかへだ。どこかへ向かって、ただ歩いてゆくんだ。

そして夜が明けたら また生きてくために
くらしを背負って歩き出す
疲れた体 次第になにも聞こえなくなる 感じなくなる

だけど どんなに遠くても たどり着いてみせる
石のような孤独を道連れに 空とこの道 出会う場所へ
(家路/浜田省吾)

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