からっぽの段ボール箱

スポンサーリンク
Home Bound Home Bound
浜田省吾
SE 1999-09-29

Amazonで詳しく見る by G-Tools

悲しみ果てしなく 風は夜ごと冷たく
人は去り人はくる
でも気づけば 道しるべもない道にひとり
(家路/浜田省吾)

東京は一時の陽気がすっかり影を潜め、連日、震えあがるような冷たい雨模様がつづいてはいたものの、世間はやはり4月なのであろう。そこかしこにフレッシュマンの笑顔あふれ、新年度のはじまりでもあり、人々はどこか浮き足立っている。

俺は置いてけぼりをくっている。その慌しげな急ぎ足についてゆけない。人はやってきて、とおり過ぎ、そうしてまた遠くへと去りゆく。気がつけば、俺はまたしるべなき路上の人である。

俺は今、からっぼの段ボール箱だ。箱の中身はなんにもない。それでも闇のような、押しつぶされそうな孤独だけを頼りにただ、歩いてゆくしかない。どこへ? そう、どこかへだ。どこかへ向かって、ただ歩いてゆくんだ。

そして夜が明けたら また生きてくために
くらしを背負って歩き出す
疲れた体 次第になにも聞こえなくなる 感じなくなる

だけど どんなに遠くても たどり着いてみせる
石のような孤独を道連れに 空とこの道 出会う場所へ
(家路/浜田省吾)

関連記事

なんだか、どよよん。 なんだか近ごろは、気がつくと、どよよんとしている。いつも、どよよん。今も、どよよん。明日も、どよよん。やらなきゃいけないことがあるのに、どよよん。なくても、どよよん。 原因はわかっている。いや、わかっていないかも知れない。わかっているような気がしているだけなのかも知れないのかもわからないかも知れ...
いまだ哀しみを知らぬ者たちに捧ぐ ホームレスとは、生きる哀しみを心に刻み込んだ者たちのことである。 あなた方がもしもいまだ哀しみを知らぬ生を送っているのだとしたら、ホームレスのうちに宿る一片の哀しみを探し出すがよい。探し出して、身にまとうがよい。あなた方が知るべきは哀しみである。あなた方は弱過ぎる。哀しみを知らぬがゆえに。 自己...
ホテルに泊まる  ホームレスのぶんざいで申し訳ないのだけれど、ホテルにきている。この時季、都会のホテルは安い。シティホテル並みのビジネスホテルが並みのビジネスホテル並みの格安料金並みで泊まれる……という説明でわかってもらえるかどうかわからないのだけれど、少なくともぼくにとっては極上の贅沢であることにはちがいない...
明るく元気で前向きにガンバる やーど~もぉ。武州無宿の健次郎でゴザイマス。健ちゃんと呼んでくださいネ。 いやーこれでも毎日なかなかたいへんなのですが、いやー空き缶集め、いやービッグイシュー、いやー交換日記、いやー炊き出し、いやーお付き合い、いやーなかなかどうして実行はむずかしく、食うや食わずってなモンですが、いやーこんなんでへこ...
スポンサーリンク