ホームレスを整理ポストへ

スポンサーリンク

人生にはよいことも悪いこともある、というのが一般的な見解で、だから「禍福はあざなえる縄の如し」なんてむかしの人はいったのだが、おそらくこういうことばは気休めから出てきたのだろう。

実際には、個人によって大きなばらつきがあるものだ。よいことが多くつづく人と、悪いことばかり重なる奴がいる。もちろん、ぼくは後者である。さあここからが辛抱だ、などと思っている矢先、なにか非常に強烈な力がぼくを路上へと押し戻そうと働く。かくて、哀れなホームレス1匹、再び凍りつくままに、路上へと釘付けになってしまうのだ。

たしかに人生はアンフェアである。先の展開がまったく読めない時代となって、その色はますます濃くなっている。努力を信奉する時代を生きてきた年寄りたちが、いまだ拠りどころとしているそのことばどもも、実のところほんとうはなんの保証もなく、ただ彼らが都合よく利用してきただけに過ぎない。

企業にたとえるなら、この「ミッドナイト……」は万年赤字部門であり、事業を見直すとなれば真っ先に切り捨てるべき部署である。費用対効果などというものも最悪であって、その注ぎ込む労力たるや他の運営サイトに比べてもゆうに10倍は超えるのだが、ほとんどなにも生み出さない。ぼくはこれを「ペイしない」と表現するのだが、文字どおりまったくペイしないのだ。

たとえば、一般的に1~1.5%あればよろしいといわれる数字があって、ぼくが適当に鼻クソをほじくりながら書きなぐっているバカサイトでも、これが1.3%前後ある。もう少しまじめに運営しているサイトでは、ときに2%を超える。ところがこの「ミッドナイト……」ときたら、こいつが0.4%程度しかないのだ。

アホか? である。

これは基本的に訪問者に依存する数字だし、こちらでどうこうするにも限界がある。つまり、筋がよくない。

書けば書くほど赤字になるものなどというのは金のある奴がやればよいのであって、1日1食しか食べられないような人間がやることではない。社会的意義などというのも金のある奴が考えればよい。

とりわけ現在のように、黒字部門が突然に赤字へと転落してしまい、どこで巻き返せばよいのやら見当もつかない状況では、ペイしない万年赤字部門はさっさと整理するのが常識だ。この「ミッドナイト……」は、むかしからほとんどドロボーに遭いつづけてきたようなものだから、今整理してなんの不都合があるものか。

アホらしくなってきた。取りあえず整理ポストへ送ろう。

関連記事

いま  写真は新年を2時間後に控えた川崎稲毛神社の参道。数時間後には初詣客でぎっしりと埋まる。去年の大晦日から元旦にかけては、この神社で甘酒をいただき、焚き火などにあたって過ごしたと記憶しているが、今年はその必要がない。 ***  今月の初めから今日まで、ぼくがネットカフェにこなかったのは...
眠りを拒絶するベンチ(その4)  川崎の住宅地のど真ん中にある、ごくちいさな公園。1本の植木をぐるり囲む丸いベンチにも、眠りを拒絶するパイプが容赦なく張り巡らされている。もっとも、ここは三方が住宅に取り囲まれているうえに非常に狭いので、ホームレスが寝るにはあまりにも不適切な場所である。当然、ホームレスはこのような場所にはやって...
相も変わらず路上の暮らし ぼくは現在、ネットで6つのサイトを運営していて、さらにひとつを開設準備中なのだが、そのうち3つがホームレス関連のサイトだ。ひとつはいうまでもなくこの「ミッドナイト・ホームレス・ブルー」であり、もうひとつはここで書いていたエッセイだけを独立させた「ホームレス・ブルース」、さらには海外向けの英語版サイト...
今日のことば ■2007年 ★4月27日 「悩み苦しむ人はそれだけで、人を救う働きをしている」(田口ランディ)  最近聞いたことばの中では圧倒的な癒し効果。思わず涙が出た。人を傷つけるだけしかできない俺でも誰かを救っているのか? そう信じたい。 ★3月9日 「大衆の救いのために勤勉に働くより、ひとりのために全...
スポンサーリンク