ホームレスというタブー

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 雨崎良未さんのご紹介で今年の2月、「アメリカ漫画と韓国のホームレス施設」という記事を書いた。インターネットを使ってバリバリと社会活動をしているホームレスの漫画だ。その際、雨崎さんから
「日本の新聞連載漫画に常連キャラでホームレスを登場させることに抵抗があるとすればそれはなぜか。考えてみると吉」
 との宿題をもらい、以来そのことが引っかかっていた。

 いや、単純に考えれば、たとえば人権団体から抗議がくるとか教育上よろしくないとか差別を助長するとか、ないと思っていた貧困を思い出させるのはよくないとか隠蔽しちゃおうとかこのまま切り捨てちゃえとかワシャ知らんよとか、まぁいろいろあるんでしょう。

 アメリカにはナッシュビルに住む Kevin Barbieux(ケヴィン・バービークス?)というメチャメチャ有名なホームレス・ブロガーがいて、・人気の「The Homeless Guy」なるブログを運賊している。こいつはまったくたいしたブログで、わたしは個人的にはブッ飛んだヨッ! まぁそれほどたいしたたまげたブログなんだけれど、彼のブログは数多くのマスコミに取り上げられているんだ。アメリカやヨーロッパのマスコミはホームレスを相手にすることに躊躇しない、わたしにはそう見えた。

 わたしのところにも、ときどきマスコミから取尊の依頼がある。面倒なので断っているが、実はすべて外国のマスコミなんだ。日本の社があることはあったが、これも英語版。実質、外国のマスコミだ。

 これはいったいなんだろう、と思うのだな。外国と日本のマスコミのこの差、これはなんなんだろうと思うわけ。雨崎さんからいただいた宿題が解けたわけじゃないけれど、いやむしろ謎が深まったというか、これはねぇ、ホントに謎。文化の差か?

 実はこれ、マスコミだけの問題じゃない。日本ではホームレスに関心のある者ない者を問わず、どういうわけか当事者を蚊帳の外に置きたがる。彼我に線を引くという、この「括り方」の差だろうか。こちらはこちら、あちらはあちらという、こちらはこちらだけで話を進めるよという……、これも文化なのだろうか。

 ちなみに先のケヴィン、今は低所得者用の住宅に住んでいる。がしかし、最近財布を落としてしまったらしい。ナッシュビル市のホームレス委員会に任命されたとかで張り切っていた矢先の出来事だが、この委員会のあり方も日本では考えられない。たいしたものだと思う。まぁなんとか乗り切ってくれたまへ。

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