傾聴ボランティア

スポンサーリンク

「傾聴ボランティア養成講座」などというものがあるそうだ。ちょっと古いが6月11日付の読売新聞で紹介されていた。福祉施設でのボランティアを目指す人や、介護ヘルパーが主な受講者だという。

おもしろいエピソードとして、
「批判や反論はもちろん、助言や忠告も不要」
と指導すると、
「相談されているのに、なぜ自分の考えを言ってはいけないのか」
「話を聞いてもらうだけでは、問題を解決できないのではないか」
などと反論されることが多いと紹介されている。

基本的にカウンセリング(この場合はクライエント中心療法)の方法論でゆけば、相談者にはもともと問題を解決できる力が備わっていると考えるところからスタートし、カウンセラーはその力を引き出す手助けをするに過ぎないと考える。だから「指示をしない」のだ。

言い換えれば「自分の意見を棚に上げる」ということなのだけれども、これがなんともむずかしい。受講者たちも、やはりはじめは大いに戸惑ったのだろう。どうやら人間は、自分の意見を述べ、できれば相手に押し付けてしまいたい動物のようなのだ。まぁ、他者をコントロールしたいという、ある種の支配欲なのかも知れない。

わたしもたまに安いコーヒーなど飲みにゆくのだけれど、すると嫌でも他人の会話が耳に入ってくる。まぁたいていは相手の話など聞いていない。返事はしているが、みんな自分がしゃべるのに夢中になっている。なにかの本で読んだが、それこそ、
「自分の話す順番をひたすら待っているかのように」
して、会話が進んでゆく。

以前、カウンセラーが書いた本を読んだ。その先生は、カウンセラーってどんな仕事ですか、と聞かれ、
「人の愚痴を聴く仕事です」
と答えたそうだ。すると相手は、それはたいへんな仕事だと感心していたとか。

ちなみに、先の講座を開いたのは、「ホールファミリーケア協会」という東京のNPO法人だそうだ。興味のある人はどうぞ。

関連記事

NPOが来月結成 ホームレス支援全国組織... 古い記事で恐縮だが、5月1日付の東京新聞が「NPOが来月結成 ホームレス支援全国組織」と報じた。  ホームレス支援に取り組む各地の特定非営利活動法人(NPO法人)などが、全国規模のネットワーク組織を六月に発足させることを決めた。  支援団体は別々に活動してきたが、多様化するホームレス問題に対...
東京府中ホームレス殺害事件 やや古いニュースで恐縮だが、東京の府中で起きたホームレス殺害事件は、相次いだ襲撃事件を含めて同一犯との見方が強い。20~30代の男で身長160~170センチ、痩せ型で短髪、メガネをかけていたという報道も一部にある。 東京・府中市でホームレスの男性が殺害された事件で、ことし3月に隣の調布市でも別...
「リプラス」破綻で「もやい」が窮地に... 支援企業破たん、窮地に 困窮者入居保証のNPO(中国新聞/2008.11.3)  今年相次いだ不動産会社の破たんが、思わぬところへ影を落とした。九月、米サブプライム住宅ローン問題などの影響で東証マザーズ上場の「リプラス」が東京地裁に破産を申し立てると、生活困窮者を支援する特定非営利活動法人(NPO...
川崎市ホームレス自立支援施設問題の推移... 最新トピック ★12月15日 16日付毎日新聞によると、「川崎市社会福祉協議会」が市立川崎高校福祉科の学生、「愛生寮」の朝倉所長、周辺住民、ボランティア団体メンバーなど約200人を集めてパネルディスカッションを開いた。住民からは施設設置経緯における市の対応への批判、現在の利用者との良好な関係などが報...
スポンサーリンク