隠すかオープンにするか

スポンサーリンク

まずは住居

まず仕事を、というホームレスやボランティアが非常に多く見受けられるけれど、わたしはやはり住居が先だと考える。日雇いの仕事がいくら増えても、かつてのようなドヤや飯場の生活へと舞い戻るだけで、失業即ホームレスの状況は変わらない。常雇用で安定就労をしてアパートを借りる、というには、技能も資格も足りない。やはり住まいが先であろう。

もともと支援団体は、労働環境の改善や賃金交渉など労働問題を扱ってきたところが多いので、ついつい、
「まずは仕事を」
となってしまうらしい。ほとんど反射神経なのだろう。なるほど、これも理屈である。

もっと情報公開を

支援者のホームページは多いが、行政や公的支援施設や地域住民の取り組みなどを紹介したサイトはまったくない。シェルターとか自立支援センターとか、中で誰がどんなことをやってどんな結果を出してるのか? 地域の住民組織などが、
「わたしたちの地域では、このようにホームレス問題に取り組んでいます」
とか、日々の活動状況とかをきちんとしたかたちでまとめ上げて発信する、そういう情報こそが必要とされているのだが、なぜないのだろうか?

要するに情報公開の話なのだ。どこかで誰かが日々ホームレス問題に取り組み、なにがしかを話し合いその結果を試行錯誤しているはずなのに、その情報がまったく流れてこない。時折、新聞の隅に書かれるだけでは、ホームレス問題の理解など広まるわけもない。

偏見や差別を含むホームレス問題は、実は一般市民がホームレスについてなにも知らないことから起こっている部分が大きいのだ。学校で教わった子供たちのほうが、よほどよく知っている場合もある。もっとオープンに、積極的に情報を提供してゆかなきゃいかんでしょう。ちいさな地域の中だけで完結させず外に向かってアピールしてゆかなきゃダメなのだが、情報発信の有用性を知らない人たちはどうもいろいろ隠したがるよねぇ。隠すプラスよりオープンにしないマイナスのほうがはるかに大きいのだということが、ぜんぜんわかってないんだなァ……

関連記事

NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」... 「言ノ葉工房」の「若者難民は死しかないのか。」では、フリーターの悲惨さを伝える朝日OPENDOORSの記事を紹介している。 かいつまんでいうと、千葉県に住む30過ぎのフリーターが職を失い、10社以上に面接に行っても全部落ち、DVDレコーダーやパソコンデスク、ゲーム機など、お金になりそうなものはほとん...
ホームレスが地震で募金 デンマークのホームレスがスマトラ沖地震の募金活動をして約35万円を集めたというニュース。デンマーク政府の支援金額を「少なすぎる」と批判してみずから立ち上がったのだとか。その甲斐あってか、その後、支援金額が42倍に増やされたのだとか。「家ない辛さ分かる」とは心からの共感がいわせたことばでしょう。あっぱ...
東京・池袋でホームレスへの炊き出しボランティア募集中... 東京・池袋のボランティア・中村雅俊さんが、炊き出しのお手伝いさんを募集しています。 日時:毎週金曜日の午後3時半から5時まで(3時半から4時15分まででも可) 場所:南池袋公園 豊島区南池袋2-21(池袋駅東口より徒歩5分) 内容:ボランティア・中村雅俊さんのお手伝い 条件:年齢・性別を問わず。た...
ホームレス絞殺事件 読売新聞やら朝日新聞やら毎日新聞やらによれば、7月26日午後8時ごろ、川崎市内の多摩川河川敷に小屋掛けしていたホームレスが、おなじホームレス仲間を絞殺しちゃったんだって。容疑者は自首したというが、嫌な事件だなァ…… 小屋の中で一緒に酒を呑んでいたんだが、金銭問題をめぐって口論になったんだと。殴り...
スポンサーリンク