アメリカ漫画と韓国のホームレス施設

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EP : end-point  科学に佇む心と体」という科学関係のブログを運営されている雨崎良未さんからのネタをご紹介。

アメリカの有名な漫画に「Doonesbury@Slate」というのがあって、ここに準レギュラーでワシントンのホームレスが登場するらしい。そのAliceElmontは図書館でインターネットしたりレポーターなんかもして、積極的に社会活動をしているらしい。ちなみに、この漫画には、ほかにも非常に個性的なキャラクターが登場するらしい。興味のある方はご一読を。なお、英語サイトなので「Excite翻訳」から読んだほうがよいかも。漫画自体は日本語に訳されませんが。

もうひとつ雨宮さんからの情報で、こちらはお隣の韓国でホームレスの支援施設が拡充されるというニュース。中日日報の「生活自由な「ホームレスセンター」増やす」によれば、生活時間などが拘束されず自由に暮らせる施設がソウル地域で増えるんだそうだ。寝床と洗濯とシャワーを利用でき、食事の提供も検討中という。オンドル室があるところが韓国らしいが、日本でいえば緊急一時宿泊施設、いわゆるシェルターと同程度の施設と見てよいのかも知れない。

ちがうのは自由に利用できるという点だろうが、日本の場合には事前に登録したり利用時間が限られたり煩雑な規則があったり、なにかと制約が多い。他地域からのホームレス流入を防ぐという至極もっともな理由はある。けれど、ホームレスの生活に対するその過剰な干渉のしかたが、逆に施設の利用度を下げている。

わたしはこうした施設の利用対象者になっていないホームレスなので使うことはできないのだが、仮に使えたとして、果たして使うかどうかは怪しいものである。酒は呑まないし、集団生活もさほど苦にしない。必要な規則にも従うだろう。だが、これまでの生活について、根掘り葉掘りあれこれゴチャゴチャと聞き取り調査をされるのには耐えられない。なんとか小康状態を保っている傷口がまた開いてしまう。その痛みには、とうてい耐えられそうもない。こうしたことも、日本の施設が利用されにくい一因になっているだろうと思う。

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